「コンサルティング営業は残業が多い」と言われます。もちろん、バブル時代のような無茶な残業はほとんどありませんが、コンサルティング営業を目指す方々は、ある程度の残業があることをあらかじめ理解しておいたほうが良いかもしれません。 ここでは、コンサルティング営業の勤務時間や、コンサルティング営業で残業が発生する理由について解説しています。
結論からいうと、コンサルティング営業の勤務時間・残業実態は、勤め先によって異なります。他の職種の勤務時間も勤め先によって変わりますが、コンサルティング営業も勤め先次第で勤務時間が変わる点では同じです。
企業が公表しているコンサルティング営業の募集要項を見ると、一般には「10:00~19:00(実働8時間/休憩1時間)」などと普通の勤務時間が記載されていますが、かならずしも毎日この勤務時間通りになるわけではなく、残業が入ることもあります。 仮に規定の勤務時間を超えて残業を行った場合、残業時間通りに手当を支給する企業もあれば、はじめから残業が入ることを想定し、給料の中に「固定残業代」を加算している企業もあります。
後者のような企業の場合、固定残業代を超える仕事をした月にはさらに残業代が加算されることもあれば、何時間残業しても固定残業代のみの支給となることもあります。ただし、逆に残業をほとんど行わなかった月があったとしても、通常、固定残業代が減額されることはありません。
コンサルティング営業は自分一人で進める仕事ではなく、顧客の動きに合わせて進める仕事です。仕事の性質上、状況によっては規定勤務時間外での対応が必要となる可能性があることも理解しておきましょう。
コンサルティング営業を募集している
おすすめ4社をピックアップ
勤め先の方針や社風にもよりますが、コンサルティング営業として企業に入社すると、時に残業が発生することもあります。残業が長時間におよぶ会社もあることから、会社選びの際には慎重に情報をリサーチしたほうが良いでしょう。 以下、コンサルティング営業に残業が発生する主な4つの理由をご紹介します。
コンサルティング営業は顧客に合わせて行動しなければならないため、顧客の都合により、残業を余儀なくされることがあります。 コンサルティング営業の仕事は、自分ひとりで進めるものではありません。顧客と複数回にわたって打ち合わせをしながら、徐々に提案内容を具体化し実現していく仕事です。複数回の打ち合わせの中には、顧客の急な都合などで、予定が流れてしまうこともあるでしょう。逆に、急遽、予定になかった打ち合わせを打診されることもあるでしょう。
これら顧客に合わせた行動により自分の仕事を後回しにした場合、その後回しにした仕事をこなすため、コンサルティング営業は残業せざるを得ないことがあります。
顧客との会食や打ち合わせの準備等で時間を取られ、自分の業務を後回しにすることで残業が発生してしまうケースもあります。 コンサルティング営業は、顧客との良好な関係を維持していくため、また顧客から重要な情報を引き出すため、顧客と夜に会食をすることもあります。時には深夜に及ぶ時間まで会食することもあるでしょう。
また、日中の打ち合わせであっても、資料の準備等に相応の時間がかかります。これら会食のための時間や打ち合わせの準備のための時間が自分の業務を圧迫し、結果として残業につながることがあります。
顧客の情報や顧客を取り巻く業界の情報などのリサーチに時間がかかり、結果として残業が生じてしまうケースも少なくありません。
コンサルティング営業の基本は、顧客の話を聞くことです。話を聞いて、顧客が気づかなかった解決策を提案することです。顧客の気づきを上回る提案をするためには、顧客のこと、顧客を取り巻く業界のことを熟知していなければなりません。 そのためのリサーチに時間がかかり、自分ひとりで行う業務を圧迫し残業となる場合があります。
コンサルティング営業には、一定の販売ノルマが課されることがあります。このノルマを達成するために無理な仕事をしてしまい、結果として残業が増えてしまうケースもあります。 ノルマを達成できなかったとしても、特別な理由がない限り懲戒処分等になることはありません。むしろ、懲戒処分をちらつかせてノルマ達成を強要すれば、会社は労働基準法違反や労働契約法違反に問われる可能性すらあります。
しかしながらコンサルティング営業本人の思いとしては、営業職としてのプライドもあることから、なんとしても与えられたノルマを達成しようという強い思いもあることでしょう。 このプライドや思いの強さが無理な仕事へとつながり、残業時間を増やしてしまうことがあります。
以上がコンサルティング営業の残業の背景にある主な理由です。 もとより、コンサルティング営業の仕事は、外回りが中心です。外回りをして帰社した後に事務作業を行う流れとなるので、必然的に残業が発生しやすい職種であることは理解しておく必要があるでしょう。
コンサルティング営業の勤務時間や残業に関して解説しました。 コンサルティング営業という仕事は、過去に一般的だった「頭を下げてモノを売る営業」「訪問回数を重ねて顔でモノを売る営業」ではありません。
顧客の課題に真摯に耳を傾け、自身の知識や経験、自社スタッフからの協力なども得ながら、顧客にとっての最適なソリューションを見つけ出して提案すること。その真摯な姿勢を信頼へとつなげ、結果として自社の売上にもつなげることがコンサルティング営業の仕事です。顧客にとっても自社にとっても果実を生み出せるという点において、コンサルティング営業は大変やりがいのある仕事と言えるでしょう。
一方で、やりがいのある仕事には、相応の苦労がともなうことも理解しておかなければなりません。苦労があってもなお、コンサルティング営業という仕事を続ける原動力となるものは、「なぜ自分はコンサルティング営業という仕事に興味があるのか」「自分はコンサルティング営業としてどのように働いていきたいのか」を明確にすること。改めて自分自身を問いただし、十分に考え抜いたうえでコンサルティング営業という道へ歩を進めていきましょう。
MIC株式会社
勤務時間 | 9:00~18:00(フレックスタイム制あり) |
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給与 | 【1】新卒:月収26万5,000円(基本給21万5,000円+裁量手当5万円) ※1・2年目は30時間分、3年目からは40時間分の裁量手当が含まれています。なお、それ以上の時間外は別途支給されます。 【2】キャリア:400万円~800万円(応相談) ※キャリア採用のこだわりとして、MICでは原則現年収を上回る年収での採用を行っています ※40時間分の裁量手当が含まれています。なお、それ以上の時間外は別途支給されます。 |
休日 | 年間休日120日(2019年実績)、完全週休2日制(土・日)、年末年始、年次有給休暇、特別休暇(結婚休暇・慶弔休暇等)あり |
ビズキューブ・コンサルティング株式会社
勤務時間 | 9:00~18:00 (所定労働時間:8時間0分) |
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給与 |
500万円~700万円 参照元:doda(https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006238377/) |
休日 | 年間休日128日、完全週休2日制(休日は土日祝) |
株式会社プレシャスパートナーズ
勤務時間 | 9:30~18:30 (所定労働時間:8時間0分) ※直行直帰やフレックス制度有り |
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給与 |
月給23万5千円~38万円(固定残業代含む) |
休日 | 年間休日125日以上、完全週休2日制(休日は土日祝) |
みつき税理士法人みつきコンサルティング株式会社
勤務時間 | 【1】【2】9:00 ~ 18:00 |
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給与 | 【1】月給300,000円~400,000円(※想定年収4,500,000円~6,000,000円) ※固定残業代(76千円以上・月45時間分)を含み、超過分は追加支給 ※賞与・給与改定は年2回 ※上記とは別に、上限のないインセンティブが年2回、支給 【2】月給400,000円~500,000円(※想定年収6,000,000円~7,500,000円) |
休日 | 年間休日120日以上、完全土日休み |
■選定理由:新宿区でコンサル営業の求人募集を出している企業を調査。採用ページ(公式サイト内含む)を特設し、コンサル営業職・コンサルタント職の採用に力を入れている企業(※2)を選出しています。
その中でも、コンサルティングの種類に合わせて4社を選出。(2022年4月調査時点)
・MIC株式会社…該当するコンサルティング会社の中で、唯一集客から業務改善に至るまで広範囲でコンサルティングができる会社として、総合コンサルティング・トータルコンサルティング領域で紹介。
・ビズキューブ・コンサルティング株式会社…賃料適正化コンサルティングを日本ではじめて事業化した会社として、コスト削減コンサルティング領域で紹介。
・株式会社プレシャスパートナーズ…該当する人材コンサルティング会社の中で、募集要項の給料が最も高く「働きがいのある会社」ランキングベストカンパニー企業という受賞歴があるため、人材コンサルティング領域で紹介。
・みつき税理士法人みつきコンサルティング株式会社…該当するM&Aコンサルティング会社の中で、唯一M&Aアドバイザーを未経験から募集している会社として、M&Aコンサルティング領域で紹介。
※1コンサル営業の種類の中でも、直近3か月(2022年2月~4月)の検索需要の伸び率が高く、まさに注目されているといえる総合・人材・コスト削減・M&Aの4つを取り上げています。
※2「新宿 コンサル営業」「コンサル営業 新宿」「総合コンサルティング 新宿」「事業再生コンサルティング 新宿」「M&Aコンサルティング 新宿」「人材コンサルティング 新宿」「コスト削減コンサルティング」でそれぞれGoogle検索上位30位以内に掲載されている企業68社のうち、採用ページ(公式サイト内含む)を特設している企業15社。